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ビリヤード基礎技術

キューの手入れ

バットの手入れ

フォアアーム、スリーブ

フォアアーム、スリーブも基本は、乾拭きです。
「セーム革」か「ピヤノ用マイクロクロス」を私は、使っています。
今は持っていませんが蜜蝋ワックスで部分的に汚れを取っていました。
「キュー用の固形蜜蝋ワックス」がお勧めです。
(セーム革等に少し塗ってキューを拭きます)

グリップについて

  • 「リネン糸巻き」は、手汗で湿った場合に乾いたタオルで握り締める事です、水分を早く取る事ですね。
    (基本的に消耗品ですね、強制乾燥はNGですよ!)
    湿ったタオルで拭くのは、危険です。
    下塗り、ボンド等にムラ、割れがあるとバット曲がりの原因になりますから。
  • 「革巻き」は、乾拭きが原則ですね。
    オイル、クリーナー等で拭くのはNGですよ。
    革の伸縮は、下塗り等の隔離、バットを曲げる力を持っています。
  • 「木製グリップ」「コーティンググリップ」は、フォアアームと同じです。

シャフトの手入れ

ノーマルシャフトの手入れ

道管に手油、チョーク等が刷り込まれてシャフトの硬化と耐水性の向上を助ける様に手入れする事が基本になります。
道管が大体詰まった状態を締まり切ったシャフトと言います。
今は、木材を強制乾燥させますので多少細くもなり縦にも縮ます。
使用する環境に合わせて締まりを促進さす為のコーティングをしたシャフトもあります。「メウチのシャフトが該当します」

使用する環境に合わせてシャフトを締めるのが理想です。
当初から特殊コーティングでシャフトを締める方法がありますが、環境によっては、本来の性能がでません。

初めての使用時の手入れは

コーティングが気になる方は、気になる所まで落としても基本的に良いと思ってます。
出来れば、ジョイント部分の補強としてジョイントより10cmは、コーティングを残して下さいね。
始めは、600番の紙ヤスリで軽く落として下さい。
「いきなりコーティングを取りきると曲がりの原因になります」
4〜5回に分けて出来れば1ヶ月程の間で少しコーティングが残る程度に丁寧にして下さいね。
次は、800番、1000番へと同じ要領でコーティングが少し木目に残る程度に仕上げて下さい。
次の1〜2ヶ月で取りきるのが目安です。
くれぐれも、真円に成るようにコーティング部分だけを削らないでね。

撞き始めと撞き終わりの手入れ

普通のタオルかメガネ拭き(レンズコーティングを痛めない物)でジョイント側を持ちタップ側に真直に拭き上げる。
「拭き下げると曲がり愚せが付く場合があります」
手垢等が気になる場合は、1000番以上の紙ヤスリで軽く磨いて下さい。
もし、非常に気になる場合には800番でも良いと思いますが優しくして下さい。
撞き終わりは、なるべく紙ヤスリで磨くのは止めましょう。
もし、磨かれる場合は1500番ぐらいを使用して下さいね。
「保管中に湿気を吸い込み曲がる原因になりますから」

紙ヤスリで磨く場合は、熱くならない程度の速度で磨いて下さい。
摩擦面で40度以下が原則です。
メウチの様に特殊コーティング材の場合は、初めて磨く時は80度以下にと・・・少し高めが良いとの事

木製ハイテクシャフト

ハードメープルを10枚以下で貼り合わせるシャフトの場合
(1本物でシャフト内部に加工がしてある物も含む)

基本的に「ノーマルシャフトの手入れ」と同じです。
自己責任でお願いします。
必ずメーカー確認は、行って下さいね。

ジョイントより10cmは、コーティングを残して下さい。
「色々な加工によりジョイント部分の負荷大きいですから」
磨く時はシャフト温度を40度以下にして下さい。
「加工に使用した接着剤が軟化する可能性がありますから」

ハードメープルを10枚を超えて貼り合わせるシャフトの場合

接着剤の比率が高く、木材に対する手入れの範疇を超えています。
メーカーの指示にしたがって下さい。

カーボンシャフトの手入れ

炭素繊維の加工製品(貼り合わせ)です。
使用している接着剤、整形方法と最終表面の仕上げ方法(コーティング)がメーカーにより違っています。
毛細管現象等により水分を吸い込む危険性は十分に考えられます。
絞ったタオル等の水拭きは、禁止事項だと思います。
メーカー指定の拭き取り剤、コーティング補助剤を使って下さい。
各溶液の配合等を熟知されている方は、自己責任でお願いします。

寿命

バットの寿命

接着剤の寿命で決まる物

ハイテクバット:フォアアームが8分割2重構造等
本ハギキュー:インレイハギは、除きます。
寿命としては、5年から15年と思います。(5年ぐらいから劣化が進む)

リペアで寿命が伸びる物

ストレートバット:1本物、3分割等(グリップが4分割等は除きます)
インレイハギ:中芯の2重構造等は、除きます。
寿命としては、15年から30年と思います。(木材の劣化が進む)

シャフトの寿命

接着剤の寿命で決まる物

木製ハイテクシャフト
カーボンシャフト
寿命としては、5年から15年と思います。(5年ぐらいから劣化が進む)

リペアで寿命が伸びる物

ノーマルシャフト
1本のメープルのみで作成されたシャフト(メウチのThePro等)
寿命としては、15年から30年と思います。(木材の劣化が進む)

シャフトの木材の劣化は、撞き手の管理により大幅に変わります。
月に1回以上撞いて状態確認し、吊り下げ保管しているシャフトの寿命は、30年以上と聞いています。

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